野球が9回までになった理由はコックさん!?

日本人に根強い人気がある野球は、2チームが攻撃と守備を交代しながら9回まで戦うスポーツです。なぜ「9回」という区切りが設けられたのでしょうか?

野球が誕生したのは19世紀中頃のアメリカですが、実は当時のルールではどちらかのチームが21点を獲得したら試合終了と決められていました。でも、それだとすぐにゲームが終了する場合もあれば、なかなか決着がつかない場合もあります。

これに反発したのが、何とコックさんたち。当時は試合が終わると親交を深めるためのパーティが開かれていたのですが、点数制のルールでは試合が終了する時間がまったく予測できず、料理を作るタイミングがわからずに困っていました。そこで試合を点数制ではなく、きちんと時間が読める回数制にルールが変更されたそうです。

さて、1ゲームが「9回」になった理由はいくつか説があります。キリスト教では「三位一体」説など3を聖なる数字としているため、3を3回繰り返せば完全になると考えられたからという説。また当時のアメリカでは12進法が一般的だったため、3の倍数を区切りとしていくと、9回が時間的に適切だったという説などがあります。

野球は1チーム「9人」で行う競技で、「3振」「3ストライクで1アウト」「3アウトで攻守交代」など「3」という数字やその倍数がルール上多く用いられているのも、こんな理由からかもしれませんね。