should と had better のニュアンスの違い

さて一つクエスチョンです。次の2つの言い方を英会話で使った場合、相手(ネイティブ)を怒らせてしまう可能性のある表現は A と B のどちらでしょうか?

A.You should study Japanese.

B. You had better study Japanese.

学校では、shouldは『~すべきだ』、had betterは『~する方がいい』と習いましたね。だからAの日本語訳は「あなたは日本語を勉強すべきだ」となり、Bは「あなたは日本語を勉強する方がいい」となります。

日本語で考えると、『~すべきだ』のほうが『~する方がいい』よりも命令口調で強制力のある表現に思われますが、実はネイティブにとってはBの表現の方がキツい言い方になります。should と had better では相手に与えるニュアンスが違うからです。

shouldは『~すべきだ』という日本語訳で覚えたので、何となく命令形に近いようなニュアンスだと思っている人が多いかもしれません。でも実際の英会話では『~すべきだ』という強い義務の意味よりも、『~する方がいいよ』という相手への軽いアドバイス的な表現として用いられることが多いのです。

一方、「~する方がいい」という意味で had better を覚えた人も多いでしょう。ところがこれは『~する方がいいぞ、さもないと・・』といった感じで、ネイティブにとっては、ちょっとした脅しの気持ちが含まれることもある、わりと強い表現なのです。

たとえば、このようになります。

You had better do it now. 今やった方がいいぞ(・・さもないと痛い目にあうぞ)

したがって、相手への軽いアドバイスのつもりで had better を使うと、逆に相手を怒らたり、嫌われてしまう可能性もあるのでご注意を!!