サッカーとラグビーはもともと同じスポーツだった!?

6月~7月にかけて、FIFAワ-ルドカップ2026が開催されます。今年は2月に冬季オリンピック、3月にWBCが開催され、9月には陸上競技のアジア大会もあり、まさにスポーツ国際大会の “ 当たり年 ” ですね。スポーツファンにとっては国際大会が続けて行われるので大いに楽しみです。

ところで、サッカーとラグビーはもともと同じスポーツだったと言うと “ そんなはずはない ” と思うかもしれません。競技ルールも違うし、ボールを足で蹴って運ぶのか手で抱えて運ぶのかという大きな違いもあります。

サッカーもラグビーもイギリス発祥のスポーツですが、もともと中世イングランドの農村で行われていた「フットボール」が起源だと言われています。これは牛や豚の膀胱をふくらませたボールを相手の陣地に運ぶことを競うゲームで、ボールを蹴ったり、手で投げたり、手に持って走ることも認められていました。

19世紀になると、フットボールはイングランドの名門中等教育機関であるパブリックスクールで、学生教育の一環としてプレイされるようになります。チーム人数や試合時間、コートの広さなどのルールも次第に整備され、近代スポーツに近づいていきます。

やがてフットボールはパブリックスクールを卒業した学生たちにより、大学でもプレイされるようになりますが、困ったことに当時は統一したルールがなく、学生の出身校によってルールがバラバラでした。当時ケンブリッジ大学で盛んだった「フットボール」は2種類あり、「ラグビー校流フットボール」は、ボールを脇に抱えて走っていくというルールだったのに対し、イートン校流フットボールは手を使わずボールを足で蹴るというルールでした。

そこで1848年に「ケンブリッジ・ルール」が決められ、足でボールを蹴るイートン校流フットボールのルールが採用されます。1863年にはフットボールアソシエーション(FA=サッカー協会)という団体が設立され、現代サッカーの基本ルールが定められました。一方、ボールを手で抱えるラグビー校流フットボールを主張する学生達がこれに反発。FAには加盟せず、1871年に「ラグビー・ユニオン」という団体を設立します。

こうして、フットボールは「サッカー」と「ラグビー」に分かれ、それぞれ独自に発展していきます。ちなみに「サッカー」という言葉を使うのは日本とアメリカくらいで、世界のほとんどの国では「サッカー」のことを「フットボール」と呼ぶそうです。