歌舞伎から生まれた言葉②

江戸時代から続く日本の伝統芸能の一つに歌舞伎があります。私たちは、そこから生まれた言葉を現在でも日常的に使っています。歌舞伎に由来する言葉について紹介する第2回目です。

① 私の姉は並みの男よりよっぽど男前だ。

② この歌は私のたった一つの十八番だ。

③ 彼は「俺に任せろ!」と大見得を切った

④ その事件の捜査は大詰めを迎えた。

①歌舞伎でいう「男前」とは動きのいい役者を指す言葉でした。それが現在では、見た目の良い男性や内面がきっぱりしていて男らしい人を指すようになりました。

最近ではこの例のように、さっぱりしていてかっこいい女性を形容する言葉としても用いられることもあります。

②「十八番」は、昔も今も得意芸のことをいいます。本来の読みは「じゅうはちばん」です。歌舞伎の名門である市川団十郎家では、得意とする十八の演目を「歌舞伎十八番」と呼んでいました。

それが「おはこ」と読むようになったのは、市川家が「歌舞伎十八番」の演目の台本を箱に入れて大切に保管していたからだと言われています。そのため歌舞伎では「十八番」を「おはこ」と読むことはありません。

③「見得」は、歌舞伎の見せ場で、役者がその動きを一瞬止め、目を開いたり睨んだりする演技の事です。「見得を切る」とは役者が見得のしぐさをすることを指し、しぐさが大振りなものが「大見得」です。

そこから「大見得を切る」は、自分に強い自信があることを態度で示したり、断言したりすることを意味するようになりました。

④「大詰め」は、演目の最終章つまりクライマックスを指します。そこから物事の最終段階を意味するようになりました。