Tryでは意気込みは相手に通じない!?

相手に英語で自分のやる気や意気込みを伝えたいとき、皆さんはどのように言いますか? TryやTry to~を使って伝える人が多いのではないでしょうか。

たとえば会社でアメリカ人の上司から新しい仕事を頼まれ、「できますか?」と聞かれたので、やる気を見せようとI’ll try.(やってみます!)と答えるような場面ですね。

ところが、このI’ll try.という表現は相手にあまりよい印象を与えないことがあるので注意が必要です。実は、Try(to~)という表現には『やってはみるけど、結果は保証できないよ』というニュアンスが含まれているのです。

これは過去形のtried to~の場合も、単に「やってみた」というだけで、実際には失敗したことを表すときに用いられる場合も多いことからわかります。たとえばI tried to~but~(やってはみたけれど~だった)という感じです。

では、前向きなニュアンスで「やってみます!」と言いたいときにはどう言えばよいのでしょうか?そんなときは、I’ll manage.と言えばいいのです。

Manage toは「努力して何とかやり遂げる」という意味で、「大変だけど、なんとか頑張る」という状況で用いるのにピッタリな表現です。

過去形で用いるとニュアンスの違いが明確になります。managed to~は「努力して何とかやり遂げた」という成功を表すのに対し、tried to~の場合は「頑張ったけれどダメだった」という失敗を表します。

下の例のように相手に伝わるニュアンスは正反対になります。

I managed to finish everything.(なんとかすべてやりました)

I tried hard to be on time.(間に合うように一生懸命頑張ったのですが・・)

このように、日本語と英語の間にあるニュアンスの違いから、こちらの表したい気持ちが相手にうまく伝わらないことが時々あるので、皆さんも十分気をつけましょう。